今と昔・・・加工の移り変わり

今と昔・・・手彫りからNC切削へ

焼印を作る機械
彫刻機と呼ばれる、昔ながらの手動で動かす機械
さて、前回の焼印屋ブログでご紹介した「焼印は原稿により仕上がりが違う」お話の続き。・・・の前に、今と昔の焼印加工方法の違いをご紹介しましょう。
※ここからは私の偏見と独断ですので、業界全体の事ではないと一言添え、業界用語を使用せず噛砕いて説明していきます。
手彫りとイメージすると「ノミや彫刻刀で仏像を彫る(削る)」ような様をイメージする事があるのではないでしょうか?勿論、そうされている職人さん達も多く居るでしょうがそれはまた【違うお仕事/彫刻業の方達】のお話かな、と思います。焼印屋での手彫りの位置づけは上記写真の彫刻機にて「手動で」焼印を彫っていく事の意味合いとなります。

彫刻機ってなに?

焼印を作る際の原稿
一枚目の写真の右上の所に「原稿」を置く
家庭用のコンセントで動く金属彫刻加工機です。現在も現役で「焼印・刻印・ハンコ・ホットスタンプ印」など様々なものを彫刻可能です。昔はお金の原板なども彫っていたとか。家庭用コンセントで動くので、低コスト/場所を問わずでまさに最強(最恐)との呼び声は未だに健在です。さて、上記写真に赤いプレートが乗っていますが「数字」が確認出来ますでしょうか?
焼印を彫刻する場所
なぞった数字に連動して彫刻機に再現される
数字を手動で機械になぞらせます。すると彫刻機の違う場所でなぞった数字が彫られます。説明が難しいですが・・・一言で表すと、原稿をセットして「手動で」なぞると原稿通りに彫刻されます。これが、機械彫り/手彫りと位置づけされています。

NC切削ってなに?

焼印の彫刻加工
焼印のNC加工
ではNCとはなんぞや?となりますが、現在は多くの会社が取り入れているのではないでしょうか。NC=numerical control(数値制御)ですね。原稿(原板)をPC/数値で制御して「自動で精密に同じ仕上がりで」彫刻加工しようじゃないか!という加工です。彫刻機も職人の手際・癖などで仕上がり・作業時間が変わりますが、NCでも彫刻の知識がないと仕上がり・作業時間が異なります。どちらの加工方法もスキルレベルが大事なのは変わりません。

焼印屋ごあいさつ

今回は製造方法のご紹介でした。「なぜ原稿によって仕上がりが違うの?」のお話の前に今回のお話だったかは、現在の製造方法のPC/数値制御が関係してくるからなんですね。次回も不定期ですが「原稿(デザイン)」のお話を更新していきたいと思います。

焼印屋ホームページ:https://www.yakiinya.jp/
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焼印屋
ブログ担当:なおき



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